バイクとプロテクター

当たり前ですが、バイクは車と違い、運転者の体が外に出ています。

同じ程度の事故の場合、車よりもバイクのほうが、乗っている人の怪我の程度が大きくなってしまいます。

それが軽い立ちごけ程度であっても、倒れた車体に足を挟まれ…なんてこともあり得ない話ではありません。

好きな乗り物で怪我をし、そのせいでもう2度と乗れなくなってしまう…。

そんなことは考えたくはありません。

そこで必要になってくるのがプロテクター類だと思います。

バイク用のウェアには簡易的なモノでもジャケット、パンツに内蔵されているものもありますね。

でもプロテクターを身に着けて走るなんてダサいと思いませんか？

正直言うと、バイクに乗り始めてしばらくはそう思っていました。

革ジャンを着てバイクで走る、そんなライダーに憧れていたので、半袖で乗るということはしませんでしたが、肘、膝、胸のプロテクターは付けようと思いませんでした。

乗るときは革ジャンにジーンズ、プロテクターは無し。

それが当たり前でした。

しかし、あるとき話を聞き、ジーンズだけからジーンズ+チャップスor革パンとなりました。

「万が一転倒し、骨折、最悪折れた骨が外に出てしまった場合、ジーンズだけだと突き破ってしまうが、革は破れにくい。骨折面から雑菌が入ると治りが遅いよ。」

そこまで酷い事故を起こしたことがないので本当かどうかは分かりませんが、自分の父親以上の年齢の先輩ライダーの言葉は当時の私にとっては物凄く重たいものでした。

その話を聞いてからは最低でも市販品よりも厚手で丈夫なジーンズを履き、ロングツーリング時には必ずチャップスか革パンを履くようになりました。

その後、今まで事故、転倒することなく走ってきましたが、年齢を重ねるとともに、「怪我」というものが怖くなってきました。

そうすると、より安全に走れる装備を考えます。

そこで出てきたのがプロテクターです。

今では薄く、軽量でもしっかりとした耐衝撃性を持った製品が出回っています。

これらを身に着けるだけでもかなり安心感が増すと思います。

私が身に着けるジャケット、パンツには幸いにもプロテクターが内蔵されているので、オンロード走行時には問題ありません。

オフロード走行時には肘、膝のプロテクターは身に着けています。

しかし、プロテクターを付けているからと言って絶対怪我をしないなんてことはあり得ません。

一番大事なのはライダー自身の安全意識ですね。